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YUKIGUNI [独房の惑星 -The galaxy in a cell-] 発売記念インタビュー . Vol.01


--では、ニュースクール系のサウンドに変化していった経緯は?

MAMORU もともとのギターの人が、スレイヤーとかメタリカを好きで。メタルとハードな音をミックスさせていくうちに自然とそっちの方向に行った感じですかね。最初のデモはヌンチャクみたいな感じだったんですけど、二つ目のデモはどちらかといえばスレイヤーのような感じでした。

--ニューヨーク・ハードコアの影響は?

MAMORU ぶっちゃけて言うと、ほとんど聴いてなかったです。今でもあまり聴かないです。

--マインドの部分ではハードコアに対するこだわりはあった?

MAMORU そうですね。周りにいるANSWER 2 NO ONEとかFROM ONE STEP、上の世代のSLANGやFACE OF CHANGEに負けたくないもんだから、そういう意味で「自分たちはハードコアだ」って言い続けていた部分はありました。やっぱり自分たちはパンク出身ではないハードコア集団だったから。やり続けていくことで分かってほしい、みたいな。自分にとってのハードコアのマインドというのは、《自分の人生を曲げないこと》みたいな感じですね。やっぱりSLANGに衝撃を受けて「自分なりの表現をするんだ」ってやり始めたわけで。例えば、当時はバンドをやめてヒップホップやクラブの方へ流れていく人も結構いたんですよ。でも、自分は自分の思ったままにやり続けようって思っていました。

--ちなみに、SLANGは『SAPPORO CITY HARD CORE』を掲げていますが、YUKIGUNIはいかがですか。

MAMORU 札幌のバンドはみんなそういう意識があると思うんですけれども。オレもすごく憧れましたね。最初はKOさんに「『SAPPORO CITY HARD CORE』って使うな」って言われて。たぶん、ふわふわして見えていたんでしょうね。でも、オレは「やり続ける」っていうメッセージをずっと発していて。そのうち認めてもらえるようになりました。

--東京から見ていると、SLANGが札幌の大将だとすればYUKIGUNIは若頭という印象がします。

MAMORU あぁ、そのイメージを作ったのはきっとKOさんでしょうね。ちょっとは自覚もあるけど、そういうふうにオレを洗脳したのはKOさんだと思います(笑)。

--では、MAMORUさんが思う札幌のシーンの魅力とは?

MAMORU よく言われていることではありますけど、ジャンルがないんですよね。特に自分たちが最初に音楽を始めた時は、ジャンルごとの区切りがまったくなくて。Oi!とかメロコアとの対バンは普通にあるし。バンドが好きな人なら誰でも集まっていい、という空気があるんですよね。それは札幌ならではの魅力だと思います。

--YUKIGUNIの音や歌詞には、そういう環境がすごく反映されている気がします。SLANGのようなハードコア、壬生狼のようなOi!/スキンズ、そしてTHA BLUE HERBのようなヒップホップの人たちもいて。その中で揉まれながらも独自性を見出そうとしてきたところがあるんじゃないかと。

MAMORU まさしくその通りですね。「揉まれながら」という感覚は分からないんですけど、またちょっと違った自分たちなりの色を付けたいというのはすごく思っています。同じことはしたくない、ということはいつも考えていますね。

--札幌はそういうバンドが多いですよね。

MAMORU そうですね。個性派というか、音楽的に挑戦するバンドが多いですね。やっぱり、売れたバンドに追随するんじゃなく、独自の音でカッコいいと思われたいというのはあります。売れるということと魂を込めてステージに上がることはまた別の話ですから。