![YUKIGUNI [独房の惑星 -The galaxy in a cell-] 発売記念インタビュー . Vol.02](img/int-head02.jpg)
--ではKEN-ICHI(G)さん。
KEN-ICHI 音楽を好きになったきっかけは、小学校高学年の時に観たBUCK-TICKとかLUNA SEA。そこから中学生まではビジュアル系のメタルを貪欲に聴いていました。ギターは中学1年の時にお年玉で購入して、ひたすら家で練習して。バンドは高校の時にコピーバンドをやる程度でした。そこでやっていたのはいわゆる流行の音楽でした。でも、それは友達に誘われてやっていた感じで、個人的にはメタル等の激しい音楽をやりたくてバンドをやめて、大学生の時はずっと音楽から離れていました。YUKIGUNIに加入したのは6年前で、自分が社会人になって1年目だったんですけど。社会人になったばかりで、いろいろ悩みも多かったんですよね。とにかくムシャクシャしていて。無性に、昔好きだった激しい音楽をまた聴きたくなったんですよね。そんな時に、大学のころに友達が「ぼくみたいな人がいっぱいいるライブハウスがあるよ」って教えてくれたのを思い出して。その人とはパンテラとかの話をしていたんで。「札幌にSLANGっていうハードコア・バンドがいる」っていうのも聞いていたんですよ。それで、仕事帰りにカウンターアクションに行って、KOさんがボーカルになってからのアルバムを買って。それからですね。SLANGのライブを観に行くようになって3回目くらいに、KOさんから「オマエ、デカイな」って声を掛けられて。ぼくは身長が188cmくらいあるんですよ。「オマエ、バンドやってんの?」って聞かれて、「やってませんけどギターは弾けます」って言っちゃったんですよね。「どんなギター弾くのよ?」「メタルが好きです」って。そしたら「YUKIGUNIっていうバンド、知ってるか? オマエ、入れ」って言われて(笑)。その場に入ったばかりのIAN(Dr)がいて、連絡先を交換しました。ぼくはあまりに急な話でびっくりして、その日はこっそり帰ったんですけど。そしたらIANから「一回、スタジオに遊びに来ませんか?」ってメールがきて。意外とかわいい文面だったからスルーするのも悪いかと思って、スタジオに行ってみたんですよ。そしたら「YUKIGUNIの再始動一発目のライブがもう決まったから」って言われて。なんとなく入ることになってしまいました(笑)。
--KEN-ICHIさんはメタルが好きなんですね。
KEN-ICHI そうですね。でもいちばん好きなのはSLANGです。
--それではIAN(Dr)さん、お願いします。
IAN 音楽は子供のころからいろいろ聴いていて。お父さんがイギリス人なんですけど、完全にウッドストック時代のヒッピーなんですよ。キャンプに行く時とか、家でもずっとロックンロールが流れていて。子供のころからジョー・コッカー、ビートルズ、ジミ・ヘンドリクスとかを聴いていました。中学の時はイギリスの学校に行ったんですけど、そこがスラムみたいなところで、荒れていて。その時に激しい音楽が好きになったんですよね。ぼくはハーフだから、こっちでも外人みたいなんですけど、あっちでも外人みたいな扱いを受けて。すごくストレスが溜まっている中で、自分の部屋ではストリート系の怖い音楽ばかり聴く、みたいな。最初はリンプ・ビズキット、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スリップノット、コーンとかメジャーなものばかりだったんですけど。あとはヒップホップもよく聴いていました。2パックが特に大好きでしたね。それから日本に戻ってきてインターナショナル・スクールに入って。そこには音楽性の合う友達もたくさんいて、ニューヨーク・ハードコアにどっぷりと浸かるようになりましたね。昼休みとか、音楽室で爆音で聴いていました(笑)。ドラムは中3から始めていたんですけど、その学校でコピーバンドを組んで。最初はグリーン・デイ、ランシドとかから始まって、その後はマッドボール、サブゼロ、テラーとか。それから「札幌にSLANGっていうバンドがいるらしいよ」っていう話になって、みんなでカウンターアクションにライブを観に行ったんですよね。もう、「なまらカッコいい!」みたいな。とにかく勢いが凄くて、男らしいし、自分が求めているものがそこにありましたね。パズルが完成したような感じでした。それで、自分たちでもそういうバンドを組んで、17歳の時にカウンターアクションでライブをやったんですよね。それはニューヨーク・ハードコアに近い音で、マッドボールのカバーもやったんですけど。なんか「極悪ニューヨーク・ハーフ集団」みたいなあだ名がついて(笑)。高校生の外人の集団がハードコアをやってるらしいよ、みたいな噂が広まって。そこからいろいろ呼んでもらえるようになりました。MAMORUくんともその時期に知り合って。それから、日本を離れてイギリスの大学に入ったんですけど、そこではハードコアを好きな人が周りにいなかったらバンドができなくて。それで、ボイス・パフォーマンスとか、あとはヒップホップも好きだったからラップをやったりしていました。そしてまた日本に戻るっていう時に、どうしてもカウンターアクションに行きたくて、スーツケースを持って空港から直行したんですよね。そしたらMAMORUくんがいて。「YUKIGUNIのメンバーがいないから入ってくれ」って言われて。ぼくはYUKIGUNIのファンだったけど、ずっとドラムをたたいてなかったからちょっと悩んだんですよね。やっぱりYUKIGUNIの看板を背負うことになりますし。でも、やりたい気持ちが強かったんで、その翌日に「やります」って。そして今に至る感じです。